射精はオーガズムではない?男性が本当のオーガズムを感じる方法は?

心理的興奮と性器への物理的な刺激は、筋肉の緊張を引き起こし、その解放として起こるのが「オーガズム」とされています。つまり、「オーガズム」とは、身体的な反応としては、骨盤周りの筋肉のリズミカルな痙攣と、筋緊張の解放として観察されます。

マスターズとジョンソンによる、人の性反応の研究から、オーガズム曲線は、次の4段階から成り立っていることが受け入れられています。

  • 興奮期
  • 平坦期
  • オーガズム期
  • 消退期

オーガズム期には性器の周辺の筋肉が0.8秒間隔で収縮を繰り返します。そのような筋肉の収縮運動は、男性の射精では10〜20秒、女性のオーガズムでは20〜40秒起こります。

実際に、筋肉の収縮反応を見てみましょう

典型的な男性の射精です。00:01から00:13位(12秒間)まで、ペニスの痙攣が続いています。

次に、女性のクリトリスオーガズムを見てみましょう。

00:14から00:56位(42秒間)まで、膣の入り口付近の痙攣が続いています。

クリトリス・オーガズムの方が、射精よりも筋肉の収縮反応として圧倒的に長く続くことが分かります。

オーガズムが、筋肉の痙攣と筋緊張の解放を伴うものであることに加えて、日本語では「性的絶頂」とも訳されます。つまり、オーガズムには、強い性的な快感が伴うとされています。

Wikipediaを見ると、PETにより脳の活動を観測した結果、次のような反応が見られることが報告されています。

女性では、クリトリスを擦っていると、恐怖や不安、行動調節を処理する脳の部分の活動が低下していきますこれらの反応はオーガズムの時点でピークとなり、女性の感情中枢はシャットダウンされ、恍惚としたトランス状態に至ります。2005年の欧州人間生殖学会で、Holstage博士は次のように語りました。「オーガズムの瞬間、女性はいかなる感情も持ちわせていない。」

このような結果は、女性がオーガズムの感覚についてよく口にする「頭の中が真っ白になる」という状態に対応すると考えられます。

一方で、男性では、オーガズムの持続時間が女性よりずっと短いため、PETスキャンにより男性のオーガズムの影響を観察することは困難であったようです。その後の研究で、感情中枢の抑制は認めたものの、女性の反応よりずっと弱いことが示されています。

これらの結果は、女性のオーガズムは、男性の射精オーガズムよりも、強い意識状態の変化を伴うことを示します。

実際、上の動画の女性も、痙攣が始まってから、強い快感を感じていると考えられる声を出しています(00:22~00:37(15秒間))。

20代後半の女性が、オーガズムの快感について詳しく説明したサイトがあります。

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  • いってるときは頭の中が真っ白
  • 意識が飛ぶこともある。視界が青くなったりしたこともあった。
  • いっている時は、(膣の圧力は)充血してるからかなりきつくなる。
  • (気持ちよさは)クリが15秒だとしたら、中は1〜3分いってる
  • クリイキは昇るような快感ですぐおさまる。
  • 中イキは、イクが100としたら、80〜120をずーっと漂ってる感じで終わりがない
  • (ポルチオオーガズムは)頭の中が真っ白になって、快感の海の中に浮かんでいるような感覚。
  • 幸せいっぱいで頭の中は「イク」以外の思考が許されない。
  • クリイキ=100
  • 中イキ=80〜120のループ
  • ポルチオ=100〜300のループ
  • (中で感じる気持ちよさの感覚は)入れた直後は膣内が感じて、だんだん下腹部全体が感じ始めて、下半身全体が性感帯になったような感じになって、最後は頭の中が感じ始める。
  • クリイキした後だと、連続でイクのが苦痛になる。連続クリイキは2回が限界。
  • 中イキを何回もいった後だとクリイキも何回も苦痛なくいける
  • やばいのは、クリイキ→中イキ→ポルチオイキ→クリイキの無限ループに入った時、意識がなくなるまで快感が流れ込んでくる
  • 何十回もイッた後だと、体全体が感じる。翌日もふとしたはずみで小さくイクこともある。

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この女性の説明は、非常にわかりやすく、クリトリス・オーガズムの気持ちよさが15秒という実感は、上の動画に近い状態でしょう。また、中イキ、ポルチオイキで、快感がさらに長時間続くことが分かります。

このように、女性は、オーガズム期に強い快感(意識状態の変化)を感じます

一方で男性は、射精が起こっている最中をオーガズム期とすると、射精オーガズムにはたいした快感は伴わないことは、公言されるようになってきています。

  • 射精とは多くの男たちにとって、痙攣でひくひくする以外のなんの感覚も伴わないような、筋肉の痙攣なのである。
  • 多くの男たちにとって、ほとんどの場合、射精にはなんの絶頂感も伴わない

森岡正博は「感じない男」で次のように書いています。

「射精の瞬間を振り返ってみれば、私はそのとき周囲の状況がはっきり見えている。腕の筋肉で自分の体をしっかりと支え、銃を持った兵士のように周囲をクリアーに認識した状態で、性器がひくひくと痙攣するのが射精なのである。」

このことは、PETによる脳の解析で、射精オーガズムの間、男性の脳の状態にほとんど変化を認めなかったことと良く一致しています。

 

実際、小高麻衣子さんというロンドン大学の女性研究者は、「男性のオーガズム=射精」というのは誤解であると書いています。

「男性は射精がオーガズムと認識している人が大多数であるが、実は、射精は排泄欲の解消にすぎず、本当のオーガズムではないのである。」

その記事の中では、前立腺の刺激によって引き起こされる全身の筋肉の縮小と震えが、男性の本当のオーガズムであるといっています。

また別の質問サイトでも、男性の前立腺を刺激する風俗嬢は、前立腺刺激による中イキこそ、男性の本当のオーガズムだと言っています

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たいていの男は射精の快感しか知らないまま死んでいきます。無念です。本当は男も女が膣で得るオーガズムのように、いえそれよりももっと深い快感を得られるのですよ。開発されていないだけです。

射精の快感はクリイキに相当し、気持ちよくなりやすい。でもすごく深く感じれるのは中イキです。

男の中イキはドライオーガズムと呼ばれています。女のほうが男よりも10倍気持ちいいのではなくクリイキ・射精よりも中イキ・ドライオーガズムのほうが100倍も気持ちいい、なのだと思うのですよね。

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自分も前立腺のオーガズムを感じたことはないので想像するしかないのですが、すごい快感なのでしょう。

このように、一部の女性は、すでに「射精は男のオーガズムではない」という考えを受け入れています。

一方で、男性の中には、頑なにその可能性に向き合うことを拒絶している人がいるのも事実です。

それも当然で、以前の記事に書いたように、オーガズムを感じることができる「女の体」に対して、「男である自分の体」が、劣っていることを認めることであり、とても辛いことです。

女が気づいていない、男の「女の快感」への劣等感

当サイトへのコメントにも、次のような男性の声が寄せられています。

「快感がしょぼくて可哀想と女性に笑われ、女性への劣等感や屈辱にまみれて、あぁ、なぜ俺は男なんかに生まれてきたのか、なぜ男の体はこんなに女より劣ってるのか、悔しい、俺たち男は一体何を誇りにして生きればいいのか…。と、男が皆このように卑屈に生きている、それが健全な社会だと思いますか?」

別のサイトには、男性が次のように書いています。

「女性の方は性的な面で自分達が優位に立っている事、男性が劣っている事、それに深く悩んでいる事についてどう思いますか?不公平すぎませんか?女性の方は自分が女で良かったと男に対して差別的な目でみているのでしょうか?また実際女性の方はオーガズムは強烈に気持ちいいですか?羨ましすぎて、自殺したいほどです。」

森岡正博は著書「感じない男」の中で書いています。

『「射精なんて小便と同じじゃないか」というひそひそ話なら、あちこちでなされているのに、「射精しても、小便と同じ程度の快感しか感じないなんて、(男は女に比べて)不感症ではないのかということは、けっして人前では語ってはならないように仕組まれている、と考えたくもなってしまうのである。それを公言することは、「王様は裸だ」と言い放つことに等しい。男が優位に立つ社会において、そんなことがあってはならないのである。』

「射精=オーガズムではない」という考えを受け入れることは、男性よりも容易にオーガズムを感じることが出来る「女性」という存在があるだけに、劣等感の感情につながりやすいようです。

この負の感情を回避しながら、「射精=オーガズムではない」という考えを受け入れるには、どうしたら良いでしょうか。

「男性にしかない快感」があることを知って男性としての自己肯定感を保ちながら、自己開発によって快感(オーガズム)を高めていくのが一番良いのではないかと思います。

「男性にしかない快感」とは、射精直前に起きる「射精管の快感」です。

射精が始まる直前に「うっ」となる時に、この快感が感じられます。次のグラフの赤色のピークです。

MTFの方は、概して、通常男性よりも感覚への反応性が良いので、それらを示していきます。

次の方は、射精直前の「うっ」という声がわかりやすいです。

ただし、この方の場合、射精が始まってからのオーガズムの期間は、感覚はそれほど強くない様子です。主に排泄感を感じているのでしょう。

オーガズムの期間の快感を強める方法としてシンプルなアプローチは、射精管の感覚を強める方法です。

前回の記事でも書きましたが、平坦期の持続時間を長くすることで、射精管の感覚を強くすることができます。排泄感を打ち消すくらいまで感覚を高め、オーガズム期にその余韻を感じるという方法です。

次の方では、声のトーンから、00:14から00:21まで7秒ほど、平坦期の快感を感じていると考えられます。

体の硬直と痙攣の様子からも、精液の排泄感を上回るほど強い感覚をオーガズム期に感じていると考えられます。

平坦期が長ければ長いほど、射精直前の快感(射精管の快感)が強まるようです。おそらく、蓄積した刺激によって、射精管の収縮運動が、強く引き起こされるのでしょう。

別のアプローチは、射精しないで絶頂感を感じること、つまりドライオーガズムを習得することでしょう。

次のMTFの方は、イク直前の「ふはぁ、、んんっ」という声が00:17位で聞こえてから、00:27位まで体をかすかに硬直させながら、快感の余韻に浸っています。イク少し前から、手の動きが早くなり、体がのけぞっており、快感が高まる平坦期にしっかりと入っていると考えられます。

特に重要なことは、精液の放出を抑えることで、射精管の快感の余韻や、全身の硬直を、オーガズムとして感じることが出来ます。

余計な排泄感が覆いかぶさってこないため、快感のピークが緩やかに下っていくリラックス感を気持ちよくオーガズム期に感じ取ることができます。

射精せずにイクことの重要さは、もう一つあります。精液が出ないため、プロラクチンが上がらず、賢者タイムが起こらないことます。この方の場合、イッた後でも、また刺激を始めれば、2回目のオーガズムに連続で達することができると予測されます。

通常の射精では、「射精管の快感」は一度きりですが、ドライオーガズムでは、「射精管の快感」が連続的に来るようになります。

自分の経験では、亀頭でのドライオーガズムでは、3〜4回が限度です。連続して波が来るほど、感覚は強烈になり、3回目位から体全体が小刻みに痙攣しはじめて、恐怖感を伴います。高まる排出圧を抑えきれずに軽くイッて、精嚢液が少量排泄されて終わりになります。

前立腺でのドライオーガズムでは、快感が長い時間、波のように訪れてくるのではないかと想像します。

実際、ドライオーガズム専門店の風俗嬢の方は、次のように書いています。

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「たいていの男の人は中イキが始まると太ももが痙攣しはじめて自分でうまく身体を動かせなくなり、大きな声で喘ぎ、もだえ、イクときには泣き叫んだり絶叫したりします。

連続イキは自分の意思では起こせないため私たちが刺激し続けるかぎりイキ続けるのですよ。もうお願いおかしくなっちゃうやめてって呼吸困難になって吼えるように泣きながら必死で腰を振り続けるのも普通ですよ。」

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次のMTFの方は、アナルに電動エネマグラを挿入して、前立腺を刺激しながらオナニーしています。息が乱れ、すでに平坦期に入っており、00:14位から強い快感の波(オーガズム)がきて、声が抑えられず、01:14位まで、1分間ほどオーガズムの状態に入っています。射精は起こりません。

次のMTFの方は、アナルにピンク色のエネマグラを挿入しており、前立腺を刺激しながらオナニーしていることが分かります。

この方は、もし、このままペニスをしごいて射精するだけであったとしたら、おそらく次の動画のMTFの方のような反応になると予想されます。

しかし、前立腺の刺激によって、全く異なるオーガズム反応を示します。

次の動画は、先程のMTFの方が、すでに平坦期に入ってからの動画になります。

オーガズムが近づいてくると、00:09位から声のトーンが高まり、口が開いて、自然と舌が出るなど、快感レベルが急激に高まったと考えられます。

射精は起こっていません。オーガズムの期間は、00:09からずっとオーガズムレベルの快感に達していると考えるのが自然でしょう。

1分間ほどオーガズムの快感が続いた後、01:20位に最後に声を上げて、そこから体の痙攣が始まります。体全身の痙攣は01:50位まで続いています。前立腺のドライオーガズムが、意識を失うほどの強烈な快感であることが分かります。

ドライオーガズムをグラフにすると、オーガズム期に強い快感が長時間続く、次のようなパターンになりそうです。

全ての男性にドライオーガズムの実践をすすめるわけではありませんが、男性の快感にこのような可能性があることを知ると、「射精は男のオーガズムではない」ことを受け入れることが出来るかもしれませんね。

また、男性だけが感じることが出来る射精管の快感を大切にすることで、女性は、頭の中が真っ白になるような女性型オーガズムを得られやすい事実も受け入れられるようになるのではないでしょうか。

「射精は男のオーガズムではない」ことを受け入れることで、男性は、初めて自分の体の感覚に向かい合って、自分のオーガズムについて考えてみようという気持ちになるのかもしれません。

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