女性が想像する射精の感覚

男性にとって、女性のオーガズムが経験できないように、女性も男性の射精を経験できない。しかし、女性作家が書いた官能小説を読むと、女性が、自分の感覚をもとに射精をどのような感覚と想像しているか分かって面白い。

桜沢ゆうの「私を離さないで」は、女性が男性に変わってしまうストーリーである。

小説での女性の「私」だが、

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「ギャーッ!」大きな悲鳴を上げて、私はへなへなとその場に座り込んだ。私の股間にはグロテスクなペニスと毛だらけの2つの睾丸がついていたのだった。

友人の優樹菜がフェラをする。

「何するのよ}喘ぐように胸を反らした私の股間に優樹菜が顔をうずめた。

「ああっ、やめて」私の叫びに、拒絶の意思が含まれていないことは、言葉を発した自分自身が一番良く分かっていた。優樹菜は私を上目でからかうように見ながら、自由奔放におしゃぶりゲームを楽しんでいる。

その棒と2つの玉から発した熱いセンセーションが、太ももと下腹部に広がり、背骨を通して頭にまでしびれが伝わった。

私の上半身は仰向けに寝て、無意識のうちに私の両手は服の上から胸をもんでいた。ワイヤー入りのブラが邪魔をして、私の両手は目的を達成できない。強く揉もうとすると乳房がブラから洩れてしまって乳首がワンピースの裏地に擦れてビリビリと感じ、頭のしびれに拍車がかかる。

「来そうよ、もうすぐ来そう・・・」

太もものしびれがまして、膣の奥から体が捩じられるような感覚が高まる。

優樹菜が眼で私に「さあ、出しなさい」というメッセージを送っているのがわかる。でも、どうすれば射精できるのか分からない。ヴァギナを絞めるイメージをしてみるが何も変化はない。乳首に親指をあてて強くこねてみるが射精は起きてくれず、焦りが高まる。

それは突然やってきた。内部からの爆発というのだろうか、マグマによって暖められた地下水が大湧谷から蒸気として噴出するかのように、精液が身体の奥からグイグイと昇ってきて、ペニスの真ん中を貫く繊細で感じやすいパイプをズルズルと通って優樹菜の口壁に激突したのだった。

私は、パルス状に噴き出る精液に共振するように上半身を反らせ、あっ、あっ、と喘いだ。

それはいつものオーガズムの感覚とは異なるもので、頭にしびれがあったのはほんの数秒間だけだった。

ただ一つ確かだったのは精液がペニスの中の尿道を通過する時の快感の新鮮さだった。

尿口に炎症があるときに排尿する際のヒリヒリした感じを調理し直したかのような快感とでも表現すべきだろうか。

射精が終わって10も数えないうちに私のオーガズムは砂浜から波が引くように消え去ってしまい、その波は打ち返すことも無く、私の頭と身体は平常に戻った。

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作者が女性の感覚を頼りに射精の感覚を想像していることがよく分かる。

「その棒と2つの玉から発した熱いセンセーションが、太ももと下腹部に広がり、背骨を通して頭にまでしびれが伝わった。」

女性のクリトリスの刺激は、このような感覚を引き起こすのだろうか。実際のペニスの刺激は、こんな感覚を引き起こすことはない。ただ皮膚をこすっている感覚だけだ、、、。

「それは突然やってきた。内部からの爆発というのだろうか」

この文章は、急に快感が高まって射精するときの感覚を良く表現している。

「それはいつものオーガズムの感覚とは異なるもので、頭にしびれがあったのはほんの数秒間だけだった。」

女性のオーガズムは、ふわふわしたりと、意識に変化を起こすのだろう。射精の感覚は、ペニスに限局していて、頭の感覚に影響があることはほとんどない。

「ただ一つ確かだったのは精液がペニスの中の尿道を通過する時の快感の新鮮さだった。」

女性は、精液が出る感覚が気持ち良いと思っているのかもしれない。実際は、ただの排尿感に近いだけだ、、。

「射精が終わって10も数えないうちに私のオーガズムは砂浜から波が引くように消え去ってしまい、その波は打ち返すことも無く、私の頭と身体は平常に戻った。」

男性が、余韻もなく、急速に醒めて賢者タイムに入る様子がよく描かれている。

女性作家が想像するくらい、射精がもっと気持ち良いものだったら良いのに、と思う。残念。

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