「寸止め」は男には我慢だが、女にとっては快感を高める過程である

「寸止め」が、イク直前で刺激を止めることは、男でも女でも変わらない。しかし、その役割は正反対である。

「寸止め」ほど私が嫌いなものはない。ひたすら我慢の時間だ。寸止めしなければ、精液が漏れ出してしまう。気持ち良い時間が、瞬時に終わってしまう。頭の中は、気持ちよくなりたい感情でいっぱいなのに、ひたすら耐える苦しみだ。最大の問題は、我慢したからと言って、快感が高まるわけではないのだ。

男にとっての「寸止め」は、鼻がムズムズするのに、くしゃみを我慢するようなものだ。喉がイガイガするのに、咳をこらえるのにも似ている。

しかし我慢したら、くしゃみの大きさは、倍増するだろうか? 咳払いの強さは、倍増するだろうか?

そんなことはない。倍増するのはスッキリ感だけだ。

射精も同じだ。寸止めで我慢する程、爽快感は倍増する。しかし、快感は変わらないのだ。快感をひたすら我慢する。これが男のセックスだ。

なお、もしくしゃみを大きくするにはどうすればよいか? もっと鼻を刺激すれば良い。咳を大きくするにはどうすればよいか? 喉のイガイガを増やせば良い。これは射精でも同じだ。快感を高めるにはどうすればよいか、答えは明らかだ。いくら我慢しても関係ない。

私はドライオーガズムを経験して、いくらペニスを刺激しても、射精感がこみ上げてこないようになった。私にとって、セックスからもオナニーからも、寸止めで我慢する必要がなくなった。この技術は習得する価値がある。

一方、女にとっての「寸止め」とは何だろう。

「Orgasm Interviews on Intimacy」という本の中で、ある女性が大変うまく表現している。英語では「Edging(エッジング)」と言うようだ。「ギリギリの端にいる」という意味だろう。訳すると次のようになる。

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私たち女性は、快感をどんどん、どんどん高めていき、その緊張を、最後にオーガズムとして解放します。それは、”Edging(寸止め)”という方法を使います。

絶頂が訪れる直前まで快感を高めて、そこで一旦刺激を止めます。一息ついて、また快感を高めていきます。絶頂が近づいてきたら、刺激を止めることを繰り返します。

その度に、快感はどんどん強くなっていき、最後には、もう耐えられない所まで行きます。他の女性では、これを何時間も出来る人もいますが、私はせいぜい10分から30分です。

最後に「もうダメだ、ここしかない」と思った時に、次に訪れてきた絶頂に身を任せます。強烈な快感が体を突き抜けていき、全身の痙攣がずっと続きます。骨盤の筋肉も何度も収縮を繰り返し、ゆっくりとエネルギーが解放していきます

まさに最高の時間です。

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ドライオーガズムの感覚は、この記載にとてもよく似ている。絶頂の前で立ち止まる度に、近づいてくる快感の波がどんどん大きくなっていく。快感の平衡バランスに慣れていないと、寸止めできる時間は10秒もない。イキにくい体の女性なら、そのような場合が多いだろう。10分以上も快感を高めていけるのは、あまりに素晴らしい経験だろうと想像する。

もし、オーガズムの感覚が弱い女性がいたら、ぜひ寸止めする練習をしたら良いと思う。オーガズムの快感を高める良いトレーニングだろう。

つまり、女にとっての「寸止め」は、肉体的な刺激を蓄積し、快感を高める作業なのだ。

一方、男にとっての「寸止め」は、苦しい我慢の時間だ。快感が高まることもない。男と女で雲泥の差である。私は苦しかった体験を振り返るにつけ、全ての男が「寸止め」の我慢から解放されることを願っている。

最後に、女性のオーガズムと、エッジング(寸止め)の動画を見てみよう。

まず、オーガズムの動画は次の通り。

膣口の周辺が40秒近くにわたって収縮を繰り返している(00:14〜00:56)。この間も声が漏れ出ているように、女性は収縮反応が起こっている間、オーガズムの快感を感じることができる。

次に、エッジングの動画を見てみよう。

刺激を続けていると、途中で、膣口の周辺が痙攣を始める。オーガズムの始まりだ。しかし、痙攣が始まった時に刺激を止めることで、長時間の痙攣状態(オーガズム)に入るのを止めることができる

女性は、この作業をずっと続けることができる。その結果、刺激が蓄積されていき、最後にオーガズムとして解放する時に、強烈な絶頂感となる。

一方、男性では、この女性のように、軽く痙攣を引き起こして、途中で止めることはできない。少しでも痙攣状態に入れば、射精が始まって万事終了だ

快感を蓄積することは難しく、ひたすら痙攣が始まるのを我慢するだけだ。そして、我慢するのを諦めた瞬間に、一瞬の快感を感じた後、いざ痙攣が始まってしまうと、もはや快感を感じることはなく、感じるのは排泄感だけだ。

Orgasm: Photographs and Interviews

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